ベトナム  2010/12/30(木曜日)
【第1位】43億ドルの負債抱え造船ビナシン破綻[経済]

経営破綻した国営ベトナム造船グループ、ビナシンの債務総額が6月、86兆ドン(43億米ドル、1米ドル=約83円)にも上ることが明らかになり、ベトナム経済への信用を大きく揺るがしかねない事態になっている。「債務返済を政府は支援しない」(ボー・ホン・フック計画投資相)の発言もあり、12月にはムーディーズやS&Pといった国際格付け機関が相次ぎベトナム国債などの格付けを引き下げた。



ビナシンは子会社、孫会社を乱造し不動産や証券、鉄鋼、自動車販売など事業の多角化を行った末、昨年10月の段階で債務不履行な状況であることが明らかになった。

10月19日付の国会報告書によれば、ビナシンの今年6月までの債務総額のうち長期債務が約45兆ドン、返済期限の来た債務が14兆ドン、利息だけで年10兆ドンに上る。

また、対外債務では政府が2005年に海外で発行した国債で調達した7億5,000万米ドルをビナシンに融資したほか、外銀20行から07年に6億米ドルを借り入れた。この外銀への第1回の返済が今年12月20日だったが、ビナシンは1年の猶予を求め、対外債務でも不履行に陥った。

ビナシンの事業のうち、一部は国営ベトナム石油ガスグループ(ペトロベトナム)やベトナム海運総公社(ビナライン)に移管された。ビナラインはビナシンへの発注を増やすという。

ズン首相は11月、ビナシンの再建案を承認。13年までに親会社1社と傘下の20企業・事業に整理するとした。ただ、再建後も53兆ドン余りの負債が残るとみられる。

8月には経済管理に関する国家規定に故意に違反し、重大な損害を与えたとしてビナシンのビン元会長が逮捕されたが、11月国会では関係閣僚は責任を回避している。

ビナシンの会長や取締役を選任したズン首相のみ「自らが責任をとる」と述べたものの、グエン・ミン・トゥエット国会議員は「責任をとるなら辞職では」とNNAに対して述べた。ビナシン経営破綻で閣僚の責任を問う委員会設置を求める「問責決議」の議員提案について、国会常務委員会は「党が決めること」として却下した。来年1月開催の党大会の人事をめぐる水面下の動きは、ズン首相再選とそれを阻止する勢力とが拮抗したが、12月の党中央委員会でズン首相の留任が決まった。

[PR]

[PR]

NNA News Headline

コラム

アジア・豪州から毎日お届けする人気コラムです。経済ニュースを読む前にどうぞ